セロリと紅鮭のスープ ~スープが救える糖尿病の誤解~

スープ作家 有賀薫 × 世界糖尿病デー実行委員会

11月14日の世界糖尿病デーにちなんで、糖尿病患者さんでもおいしく召し上がっていただけるスープレシピをご紹介

糖尿病患者さんの場合、間食を控える、野菜から食べるなど、食事において心がけていることが多いでしょう。しかし糖質制限だけでは、健康であり続けることができません。特にシニアの患者さんは筋肉を維持するために十分なたんぱく質の摂取が必要なのです。

そこで今回ご紹介するのは「セロリと紅鮭のスープ」。ポイントなる食材は抗加齢食材とも呼ばれる紅鮭です。たんぱく質をしっかり摂取できるうえに、紅鮭25〜30gには健康寿命を延ばすために欠かせないビタミンDが1日に必要な量含まれています。またビタミンDは脂溶性のため、適量の植物油が含まれたスープレシピにすることで吸収率が向上します。

レシピを提供いただいたのは、著書『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』にて、第5回料理レシピ本大賞で入賞された有賀薫さん。2011年より約7年半、約2700日にわたり、365日毎朝スープを作り続けているそうです。そんな有賀さんが考案するスープレシピの魅力は「体と暮らしへのやさしさ」。食材をおいしく食べられるうえ、簡単に作れるシンプルなレシピなので、糖尿病患者さんにもおすすめです。

あたたかいものが食べたくなるこの時期、体にやさしいスープで温まってみてはいかがでしょうか?

スープ作家
有賀 薫

監修
真壁 昇(関西電力病院栄養管理室長)

世界糖尿病デーについてはこちら。
http://www.wddj.jp/

日本糖尿病協会ホームページはこちら
https://www.nittokyo.or.jp/

【セロリと紅鮭のスープ】

材料(2人分) 所要時間10分
セロリ 1本
鮭切り身(甘塩) 2切れ
塩 小さじ1/3~½
胡椒 少々
オリーブオイル 小さじ2
牛乳50mL(豆乳でもOK)
水450mL
レモン薄切り 適宜

1. 鮭は皮を取り、2~3センチ幅のぶつ切りにする。
セロリは茎の部分を2㎝ほどの角切りにする。
葉は3~4枚、洗って使う。(葉を入れすぎると苦くなるので注意)

2. 鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ熱する。
セロリの茎を加えて1~2分、透き通ってくるまで炒める。
(ここでしょうがの千切りを加えてもOK)
そこへ紅鮭とセロリの葉、水50mLを加え、鍋にふたをして3分蒸し煮する。

3. さらに水400mLを足してあたため、牛乳50mLを加える。
味を見て、塩と胡椒で味を調節する。あればレモンの薄切りを添える。(塩味が強い場合は水または牛乳を適宜加える)
牛乳を甘酒に変え、おろししょうがを加えてもよい。

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